音楽一般 · 2023/08/27
さて今回は、前回予告していた「ピッチクラス・セット(PCS)理論」についてであるが、これは前回の最後に出てきたバビットの十二音技法構築のアイデアにヒントを得て音楽理論家のアレン・フォートが創出した和声の分析手法で、日本では下記の解説書が出版されている。 無調音楽の構造―ピッチクラス・セットの概念とその考察 ...
音楽一般 · 2023/08/24
前回ブログ「和声とは(1)」で我々が通常使用している「和声」の概念についてその本質を考えたが、前回取り上げた本(「ハーモニー探求の歴史」)の最後の部分は、いわゆる三和音ベースの和声概念の拡張についての問題に割かれている。...
読書録 · 2023/08/01
<最近読んだ本> 「言語の本質」―ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ・秋田喜美 著  中公新書 和声の話の続きを書かなければならないのだが、その前に比較的最近出た本が興味深いので、それを先にご紹介したい。...
音楽一般 · 2023/07/18
比較的最近出た本だが、「ハーモニー探究の歴史」(西田紘子ほか編 音楽の友社)という本を読んだ。初心者向けに和声の研究史を分かりやすく解説した本で、いい本だと思うが、それについていろいろ感じたことがあるので、ほかにいろいろテーマが控えているのだが、先に「和声」というものについて若干深く追究することにする。これ自体非常に重い話題なので、ここで全てを論じることはできないが何卒ご容赦いただきた
読書録 · 2023/06/30
<最近読んだ本> 「心はこうして創られる―『即興する脳』の心裡学」 ニック・チェイター著 講談社文庫メチエ この1年半ほどの間、あまり読書の気分にもなれない中で、それでもいくつかの本を読んだので、その感想文を順次アップしていきたい。...
音楽一般 · 2023/05/24
前回AIについて書いたので、今回は関連する別の話を書こうと思っていたのだが、AIについては考えることが多すぎて、また続編を書くことになった。今回も最後の方まで音楽が出て来ない話になるが、しばらくご辛抱の上お付き合いいただきたい。...
音楽一般 · 2023/03/09
ブログ本格再開第1弾を何にしようかと考えていたが、どうも最近巷間で文化に関する話題と言えばChatGPT一色である...
雑記 · 2022/12/23
ここしばらく毎日遺影に線香を手向ける生活を続けている…
読書録 · 2022/08/21
前回に続いて「音楽の哲学入門」(セオドア・グレイシック著)の後半部分について検討する。まず③の音楽と情緒の関連である。拙著をご覧いただければ、これに関する私の考え方は概ねご認識いただけると思うのだが、再度ここで説明させていただくことにする。...
読書録 · 2022/08/01
<最近読んだ本> 「音楽の哲学入門」 ― セオドア・グレイシック著 源河亨・木下頌子訳 慶応義塾大学出版会...

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