もう半年以上前の話になるが、アンスティテュ・フランセ京都のフランス音楽アカデミーで、ソルボンヌの教授を招いてのフォーレの室内楽に関するセミナーがあった…
前回、自分でもきちんと理解できていない難しい話題で時間をかけたので、今回はあまり深く考える必要のない軽いネタを一つ上げたい…
もう3か月ほど前になるが、ご近所のカフェ・モンタージュでなかなか興味深いセミナーがあったので、関連のコメントを若干記載する…
私事だが、この歳で独居生活をする情況になってしまい、何でも自分でやらなくてはならなくなったので、料理などもかなりの部分自炊で賄っている...
前回、ハイデガーの三つの退屈形態の分析と、それに対して「人間は自由であることを認識し、決断することができる」というハイデガー独特の解決法についての記述を見てきたが…
<最近読んだ本> 「暇と退屈の倫理学」 國分功一郎著 新潮文庫...
さて今回は、前回予告していた「ピッチクラス・セット(PCS)理論」についてであるが、これは前回の最後に出てきたバビットの十二音技法構築のアイデアにヒントを得て音楽理論家のアレン・フォートが創出した和声の分析手法で、日本では下記の解説書が出版されている。 無調音楽の構造―ピッチクラス・セットの概念とその考察 ...
前回ブログ「和声とは(1)」で我々が通常使用している「和声」の概念についてその本質を考えたが、前回取り上げた本(「ハーモニー探求の歴史」)の最後の部分は、いわゆる三和音ベースの和声概念の拡張についての問題に割かれている。...
<最近読んだ本> 「言語の本質」―ことばはどう生まれ、進化したか 今井むつみ・秋田喜美 著 中公新書 和声の話の続きを書かなければならないのだが、その前に比較的最近出た本が興味深いので、それを先にご紹介したい。...
比較的最近出た本だが、「ハーモニー探究の歴史」(西田紘子ほか編 音楽の友社)という本を読んだ。初心者向けに和声の研究史を分かりやすく解説した本で、いい本だと思うが、それについていろいろ感じたことがあるので、ほかにいろいろテーマが控えているのだが、先に「和声」というものについて若干深く追究することにする。これ自体非常に重い話題なので、ここで全てを論じることはできないが何卒ご容赦いただきた